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今回のトリビアは、流行色についてです!
テレビなどでよく、「今年の流行色は○○○色です!」という情報を聞きますが、誰が決めているんだろう?など気になったことはありませんか?
実は流行色は、専門機関や企業によって決められています。
日本を含む世界17か国での流行色を決めることのできる『国際流行色委員会(インターカラー)』という機関が、シーズンの2年前に春夏と秋冬に分けてそれぞれ決定し、『一般財団法人 日本流行色協会(JAFCA)』が国内にトレンドカラーを発信しています。
また、『PANTONE』というアメリカに本社がある色見本の企業も、パントン・カラー・オブ・ザ・イヤーでトレンドカラーを発表しています。
インターカラーでの流行色の決め方は、世界17か国の代表者が世の中の情勢や空気感をもとに、次の時代にマッチすると思う色をそれぞれ持ち寄り、「こんな雰囲気で、こんな感じの色合い」というような「時代に合ったカラーの世界観」について話し合って決めているそうです。
パントン・カラー・オブ・ザ・イヤーでは、トレンド分析を基に慎重に行われており、アート、ファッション、美容、エンターテインメントなど、さまざまな業界に対して大きな影響を与えています。
それでは早速、2022年の流行色/トレンドカラーとして選ばれた2つを見てみましょう!
< ジョリー・コーラル(Jolly Coral)>
※ 上カラーイメージについて、ご覧いただいている画面の色彩設定等により、本来の色彩と異なって見える場合がございます。予めご了承ください。
オレンジをベースとした、優しい蛍光色カラーです。
JAFCAは「2020年、2021年と暗く長いトンネルを歩いてきた私たちを導き、心身を労わってくれるかのよう」と表現しています。
2022年の色にジョリーコーラルを選んだ背景には、以下3つのキーワードがあります。
キーワード1. 「前に進む力」を与えてくれる色
2021年は、新型コロナウイルスやそれによって制限された生活に不安を感じていた年でした。
しかしJAFCAは、コロナ禍以前の社会にも、差別や環境破壊の問題があったことを指摘。コロナ禍は、自分自身や社会のあり方を見直すきっかけになったと評価しています。
2022年の色として選ばれた優しく発光するオレンジ「ジョリー・コーラル」には、先行きの見えない社会で生きる私たちを労り、前へと導いてくれるような色という意味が込められています。
キーワード2. ゼロホワイトを彩る「鮮やかな世界」
2021年のカラー「ゼロホワイト」の次の色として選ばれた、ジョリー・コーラル。「ゼロから始まる」を象徴したゼロホワイトにはじめて重ねる色として、そのオレンジはこれからの時代を鮮やかに彩ります。
優しいジョリー・コーラルの色は、私たちに希望を与えてくれるでしょう。
キーワード3. 「楽しみの再確認」
オレンジは、「ポジティブ」「活動的」「コミュニケーション」を表す色。
新型コロナウイルスの影響により、人との交流は減ってしまいました。しかし、オンラインを活用したコミュニケーションはより活発に。そんな2021年は、新たな楽しみを発見したり、人と関わる楽しさを再確認できるようになったりした年でした。
2022年はさらに「楽しさ」を見出せるようになるだろう、という期待が込められているのでしょう。
< ベリー・ペリ(Very Peri)>
※ 上カラーイメージについて、ご覧いただいている画面の色彩設定等により、本来の色彩と異なって見える場合がございます。予めご了承ください。
少し紫がかった淡いブルーの色です。
カラー・オブ・ザ・イヤーのために新色が作られたのは初めてとのことで、PANTONEのローリー・プレスマン氏は「新色を作ることは、世界的な革新と変革が起こっていることを反映しています」と述べています。
PANTONE公式ホームページでは、ベリー・ペリを次のように表しています。
- グローバルな時代精神と変遷の象徴
- 孤立していた厳しい時代からの脱出
- 探究的で興味をそそる
- 新たなビジョンへと導いてくれる
- 元気を与える新しさの素
- 感謝の気持ちを呼び起こす
- 未来を新たな光で照らす
皆さん、お買い物をするときに今一度どんな色がお店に並んでいるかチェックしてみても良いのではないでしょうか?